法令遵守の研修では、介護施設の業務に関わる法律についてや、どのような点に注意することで不祥事の発生を防げるのかを学びます。
実際にどのような研修が行われているのかというと、大きく分けて「業務を通じての研修」「業務を離れての研修」「自己啓発援助制度」の3種類あります。
業務を通じての研修では、1年後になりたい自分について目標を立てたり、分からないことがあればそのままにせず必ず解決するようにしたり、職種や地位などは関係なしに誤った言動があれば正すなど、現場で職員それぞれに合わせた指導を行います。
また現場を離れての研修では、業務の実例を参考に対応の仕方を学んだり、外部講師を招いて知識や技術向上のための研修会や勉強会を開いたり、その感想を書いてもらうなどします。
自己啓発援助制度は、職員の介護に関する資格取得をサポートするためのもので、他にも就職を希望する人へのセミナーやイベントの開催などを行うことによって、仕事への意欲ややり甲斐を向上させ、モチベーションアップを目的としています。
このような研修を通して法令遵守を明確化し重要性を知ることによって、万が一不祥事が発生してしまった場合の責任の所在や対応を確認し、違反が起こらない健全な職場を目指します。また、介護職に従事する者としての倫理観を改めて意識し、業務に活かしていくことで、事業所や施設のイメージアップに繋がります。介護事業の大切な基盤である法令遵守を忘れないためにも、職員1人1人が研修によって守ろうという意識を高めることが、とても重要です。