他の業界と比べるとコンプライアンス、つまり法令遵守に関するチェックがとても厳しい介護業界。自分が介護職員として働く際には、自分の行動がコンプライアンス違反になっていないかを、常に意識することが大切になってきます。
コンプライアンスチェックを行う際には、介護現場において重要とされる法令に関する知識を身につける必要があります。介護職員が知っておきたい、介護事業に関する法令は最低でも3つあります。
1つ目は介護保険法です。介護保険法は職員や施設の行為規制を定めたもので、介護業界においては最も重要視されているものです。
2つ目は、高齢者虐待防止法です。この法律は、名前の通り高齢者の虐待を防止するために制定されたものです。また、虐待を受けてしまった高齢者に対して、適切な保護が迅速に行えることを目指した内容となっています。
そして3つ目は、労働基準法です。労働基準法とは、利用者ではなく、働いている職員の権利を守るために制定されたものです。仕事を健全に長く続けていくためには、この法律の理解を深める必要があります。
その他にも細々とした法令はありますが、最低でもこの3つはしっかりと勉強しておいた方が良いでしょう。ポイントは、介護保険法と高齢者虐待防止法については、自分が利用者に対して法に違反する行動をとっていないかという視点を持つことです。それに対して労働基準法は、自分自身が雇用者側に違反行為をされていないかという視点を持つことです。自分自身がコンプライアンス違反をする側にも、される側にもならないためにも、関連のある法令はしっかりと学んでおくようにしましょう。